さくらインターネット株式会社による、「さくらのVPS」はデフォルトのOSとして Centos5 がインストールされています。
大抵の格安VPSサービスではユーザーにOSを選ぶ余地が無いのですが、
「さくらのVPS」では仮想化にKVMを使っている事と後述の仮想シリアルコンソールが利用できることから、ユーザーが好みのOSを入れられる可能性があります。
今回 Debian GNU/Linux のインストールに成功したのでそのやり方を書きます。
Debian をインストールするとき、ネットワークの設定が必要になるので下記の情報を記録しておきます。
以降の作業は管理者権限が必要なものが多いので、 su - でrootになってから作業をします。
下記のコマンドで、インストーラーを入れるディレクトリを作成してそこに入ります。
# cd /boot
# mkdir newinstall
# cd newinstall
Debianのインストーラーは目的に応じてたくさんの種類がありますが、今回はCUIのネットワークインストーラーを使います。
(英語版です。日本語版は無いみたいです。)
インストーラーは netboot/debian-installer/i386/initrd.gz とnetboot/debian-installer/i386/linux の2つのファイルです。 これらファイルの最新版をDebianのミラーサイトから入手してください。
私は今回 KDDI R&D Laboratories
様のミラーを使わせていただきました。2010年7月18日時点では下記のコマンドで最新版が入手できました。
# wget
http://ftp.kddilabs.jp/pub/Linux/distributions/Debian/debian/dists/Debian5.0.5/main/installer-i386/current/images/netboot/debian-installer/i386/initrd.gz
# wget
http://ftp.kddilabs.jp/pub/Linux/distributions/Debian/debian/dists/Debian5.0.5/main/installer-i386/current/images/netboot/debian-installer/i386/linux
「さくらのVPS」のCentosはgrubを使って起動していますが、先ほどダウンロードしたDebianのインストーラーも起動できるように
grub.confを書き換えます。
# vi /boot/grub/grub.conf
などとして、好みのエディタで /boot/grub/grub.conf の末尾にDebianインストーラーを起動するための下記4行を追加します
default=0
timeout=5
#splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz
serial --unit=0
--speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1
terminal --timeout=10 serial
console
hiddenmenu
title CentOS
(2.6.18-194.3.1.el5)
root (hd0,0)
kernel
/vmlinuz-2.6.18-194.3.1.el5 ro root=LABEL=/ console=tty0
console=ttyS0,115200n8r
initrd
/initrd-2.6.18-194.3.1.el5.img
title debian install 追加行
root (hd0,0) 追加行
kernel /newinstall/linux ro root=LABEL=/ console=tty0
console=ttyS0,115200n8r 追加行
initrd /newinstall/initrd.gz 追加行
特に注意しないといけないのは、
kernel /newinstall/linux ro root=LABEL=/ console=tty0 console=ttyS0,115200n8r
の行です。ここで console=tty0 console=ttyS0,115200n8r を指定しないと仮想コンソールが使えません。
grub.confの編集が終わったらログアウトします。
ブラウザを立ち上げて、https://secure.sakura.ad.jp/vpscontrol/main/
経由で仮想シリアルコンソールにrootでログインします。
# reboot
としてマシンを再起動すると、
Press any key to continue.
と表示が出ますので、5秒以内に何かキーを押してください。grub のメニュー画面が表示されます。
データのバックアップは済みましたか?失敗すると取り返しがつきませんが、大丈夫ですか?
心の準備ができたらOSの選択画面でカーソルキーを使って debian install を選んでenterキーを押します。
後はインストーラーの指示にしたがってインストールを実行します。
デフォルトでは desktop 用のパッケージがインストールされてしまう(Xサーバーまで入ってしまう)ので、注意してください。
Debian のstandardパッケージでは sshd が入ってないので、このままではさくらVPSに ssh でログインできません。
インストールが終わったら、仮想シリアルコンソールから
# apt-get install ssh
としてsshdを入れてください。
また Centos で使っていたときとssh公開鍵が変わっていますのでターミナルソフトによっては設定を変えないとログインできません。
リモートから bash でsshログインしていた場合は、~/.ssh/known_hosts を削除するとか編集する必要があるでしょう。
2010/7/18更新
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